2013年 3月
徒然日記

3月 28日 (木) 二年という月日

 思えば遠くまで来たもんだ、ってのはミスチルの曲名だったか。
 生存報告ばかりを繰り返す、浅葱つくみです。

 twitterでは結構つぶやいているのだけれども、4/1に異動となりました。
 次の配属先は東京ということで、二年ぶりの帰還ということになりますな。

 もう明後日に引越しを控えた僕の胸中は、とてもさびしい、に尽きる。
 なんでか?


 生まれも育ちも東京な僕が、生まれて初めて独り立ちしたのが二年前……困ったもので二年も住んでしまうと、知り合いは増える友達は増える愛着も湧く。
 特に仙台では数多くのイベントがあって、非常に濃い日々を過ごしました。

 バンドを組んでベースを弾きまくって、ジャズに触れて、さらに小説で夏コミに出展……っていう、趣味の面。
 東北六県を渡り歩き、今までで一番多くの人たちと触れ合った仕事の面。
 あとは忘れちゃいけない、赴任5日目で発生したあの3.11、そしてその一ヶ月に発生した4.8。


 ◇ ◇ ◇


 どうしても仙台での思い出を語るとなると東日本大震災が思い出されちゃう。
 今思えば、あの震災で得た経験っていうのは計り知れないものがあると思う。
 食べ物がない、水もない、電気もない、ガスもない。数キロ離れた場所では大自然の脅威に見舞われている人たちがいた。
 そんな環境で自分ができることってほとんど無くて、雪の中限られたガソリンを使って、食料を配ることぐらい。
 ……あの経験があれば、きっと並大抵のことじゃ動じませんって。

 まあ……それはともかく、会社の人達も「浅葱つくみといえばこっちに来て5日で被災した男」なわけで、先日開いて頂いた送別会ではどうしてもそればかりになっちゃって、なんかもう懐かしさが。
 会社で身辺の整理をしていたら、震災の時に活躍したグッズが出てきたりとかね。一番は最強の軍手でしょう。
 軍手。


 ◇ ◇ ◇


 さてさて、何はともあれ今度は東京。
 仙台に行くときは、東京はいつか戻ってくる場所だったから、東京の友人と離れるのもあまり寂しくなかったし、すぐに会えると思ってた。
 だけど、仙台はもう二度と住むことのない場所かもしれない。もしかしたらもう二度と会えない人たちもいる。
 たった600キロの距離なんだし、会えるに決まってるんだけど、きっともう会わないんだろうなぁって思うと、本当に寂しくなっちゃう。

 明日は仙台最後の仕事。
 自分で言うのも何だけど、本当に多くの人に受け入れてもらったし、可愛がってもらったし、親切にしてもらえたと思う。
 感謝です、周りの人に感謝。

 さよならだけが人生だ。
 って、井伏鱒二が言ってた。

 仙台はとても大好きな街で、空気が自分と合っていたので、また遊びに来ようと思う。
 むしろ、来なければならぬ。


 ◇ ◇ ◇


 新天地ってのはちょっと怖い。
 今度行く部署は、噂ではとても大変な所らしいので不安もあるけれども、まだまだフレッシュな気持ちでいくのです。


 <web拍手>

 >>春樹の新作出るってねー。
 >>また前作よろしく予約して発売日に買った揚句に文句を言うミーハーが出て来そう。

 >>つーか、長編出すなら1Q84のBOOK4を出すのを先にすべき、と思うのは私だけだろうか。
 >>ブン投げた終らせ方をしても春樹御大なら許される、という空気が年々強くなるように感じる。

 予約だけで1万冊突破というのは、予想もつかない数字ですな。
 当日間違い無く買えるので、予約はどうでもいいのですが、ミーハーハルキストは増えそうですな。
 ……人のこと言えないのが悲しいけれども。

 「1Q84」は、出せば間違い無く売れるので出し惜しみしているのではないかとも邪推。
 「え、終わり?」的なところもあったので、楽しみにしているんですけどねぇ。
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